あでやかに桜

はじめまして「こくう」といいます。

今日は桜のおはなしを一席。
染井吉野(ソメイヨシノ)はクローンだという話は有名です、はい??「そんなん知らんがな」とおっしゃる方に説明しますね。

ソメイヨシノは、自然界で増える力を持っていません。もし人工的に種子で増やすと不思議なことにまったく違う木になってしまうんです。種から生まれたその木は「あの馴染みの桜」とは似ても似つかない特性になっていて、もはや「ソメイヨシノ」じゃぁない。

ですから皆さんが思い浮かべる「日本のあの桜」を殖やすためには、栄養繁殖という方法しかありません、つまり挿し木や接ぎ木をして殖やすしか手段がないわけです。

桜と接ぎ木という言葉で、ある光景が頭の中に浮かんで来ました。それは私の母の事、母は郷里の田舎町でちょっと名が知れた「接ぎ木名人」でした。その日も近隣のご主人から「うちの庭の桜、枝ぶり変えて、元気にしちゃってくれんか。」と頼まれ、「ほな明日行くけど、あんじょうできるかな?」と嬉しそうに笑っていました。

母の思い出は「花」にまつわる事ばかりです。あっ、脱線してすいません!「桜のこと」でしたね。

ですから日本全国にある染井吉野はもともと「一本の桜の木」だったということです。
大昔の木が今でも生き咲き誇っている、なんだかとても不思議な気分に誘われます。

とはいえ日本人にとって「さくらの花」はやっぱり特別ですよね。でもなんであんなに綺麗に見えるんでしょうか?
さくらが美しく見える理由、その一つは、「花が観る人に向いているから」なんですね。

桜をよおく見ると5枚花弁で一重咲きの花が、3、4個集まっています。
花が密集して咲いているために「桜を見上げた人の目に向かって」たくさんの花たちが「正面衝突」を仕掛けて来るってわけです。

それからもう一つはあの「潔さ」(イサギヨサ)です。クローン故に一斉に咲き、一斉に散るカッコ良さ。
「桜は潔く散っていく」だからなおさら私たちの身の内にある心に、深くその姿が残るんでしょうね。

今回は桜のお話しでした。
それでは、春に因んだ詩を二つ置き帰ります。

「百華繚乱」
春は光線が膨らんで
おたまじやくしを見にいきませう
明るい水の中でのんきな栄華の夢を見てるゐる所を。
<古賀春江「朗らかな春」冒頭からの一節>

「春の宵」
桜観て、いっぷくつける、人。
桜観て、酒に口つける、人皆。
己の心それぞれに、今年もつける桜かな。
<こくう>

ここまでのお付き合い、ありがとうございました。




誕生日の花、ギフト、ボックスフラワーなら大阪の花屋のラルブルへ


< お問い合わせなどはこちらからどうぞ >
The following two tabs change content below.

こくう

花に寄せ、縁の糸を辿ったらみたら、こちらに繋がり嬉しいかぎり。 我、詩人やってるつもりで書いてもその実態、 関西人&オヤジのダブルアクションだから、しょうがない。 ワルノリしたらは止められないことも多々あれど、 今日も空見て物思い。吟遊詩人に成れるはいつの日か、 直中修行の毎日でっす。どうかよろしゅうにぃ~。  草々

最新記事 by こくう (全て見る)

シェアしてあなたのフィードにもお花を飾ろう♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

花に寄せ、縁の糸を辿ったらみたら、こちらに繋がり嬉しいかぎり。 我、詩人やってるつもりで書いてもその実態、 関西人&オヤジのダブルアクションだから、しょうがない。 ワルノリしたらは止められないことも多々あれど、 今日も空見て物思い。吟遊詩人に成れるはいつの日か、 直中修行の毎日でっす。どうかよろしゅうにぃ~。  草々