紅葉は終演祭だった

紅葉のことを調べていて「葉っぱのせつなさ」を知ってしまった「こくう」です。
秋の紅葉を楽しみにされている方も多いとおもいますが、これからお話しする事実を知ってしまったら、郷愁をもって紅葉を眺めるこころが、より切ないものになるかも知れません。

夏のあいだ光合成に一生懸命だった「光を集める葉っぱ」たち、
実は親会社の「木」を支える、けなげな下請け工場たちだったのです。

光合成は植物にとってはなくてはならないもの、葉っぱは木にとって重要な器官です。
そして葉っぱにとって夏は、とにかく忙しかった。
強い光により温度も高い夏には光合成が最盛期を迎え、葉っぱは糖をたくさん作り、本体の木に供給をしていったのです。まるでバブル期の頃の下請け工場さながらです。

ですが繁忙期は長くは続きません、秋の到来です。
風は熱波から涼しさに替わり、日射しは日を追って弱く、短くなって行きます。光合成には太陽の光が必要ですから、葉っぱの光合成率は低下し、糖の生産は激減、ついに赤字突入。

糖の生産は微々たるものになっても、葉っぱ自身の呼吸で、糖は消費され、さらに水分も蒸発していきます。親会社の「木」から見れば納品が激減しているのに相変わらず光熱費はかかっている状況です。 そこで木はある決断をします。

「切り捨て」です。木は葉っぱの付け根に「離層」を作りました。
これにより葉に水分と栄養分の供給は絶たれます。なんとも非情、一方的なリストラです。。

もはや給料も支払われなくなった下請け工場で、光合成職人たちは今までどおりの仕事を今日も行っています。しかし、もういくら糖を作っても葉っぱの中の倉庫に溜まっていくだけ。それでも職人たちは手を止めようとはしません。

やがて倉庫に溜まった糖はアントシアニンという赤い色素に変わっていきます。アントシアニンとは植物にとっては水不足や寒さによるストレスを軽くしてくれる物質です。
けなげな葉っぱ工場の哀れさと痛みを自然が慰めようとしているのでしょうか。

やがて葉っぱ工場に働く葉緑素という職人たちは自然からの使いに肩をたたかれ、赤いカーペットの上を悠々と歩いて引退します、生まれた時から働きつづけた工場から消えていくのです。そして赤色のアントシアニンの絨毯が工場全体に敷き詰められて行きます。

葉っぱの中から見るその景色ははまるで、豪華な終演祭の舞台さながらですが、出演者は何処にも居ません。
これが紅葉していく葉っぱ1枚1枚に起こっている物語りなんですね。

穀雨「こくう」でした。

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こくう

花に寄せ、縁の糸を辿ったらみたら、こちらに繋がり嬉しいかぎり。 我、詩人やってるつもりで書いてもその実態、 関西人&オヤジのダブルアクションだから、しょうがない。 ワルノリしたらは止められないことも多々あれど、 今日も空見て物思い。吟遊詩人に成れるはいつの日か、 直中修行の毎日でっす。どうかよろしゅうにぃ~。  草々

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